火天の城

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火天の城 (文春文庫)
山本 兼一 (著)
文藝春秋
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2009年に、同名映画が西田敏行主演で公開されたました。

ばっさりざっくり言ってしまえば、
信長の命により安土城を建築する棟梁のお話です。


映画と原作では少々違う演出になっているので、DVDを見てから読んでも、本を読んでから見ても、2度楽しめる作品の一つでしょう。


原作が棟梁(父)と若棟梁(息子)との関係を中心に描いているのに対して、
映画は、棟梁のみの活躍で、若棟梁は出てきません。変わりに娘が出てたり、
原作ではあまり見せ場のない棟梁の嫁さんに見せ場があったり。


信長が、安土城のコンペ(数人の棟梁に設計図や模型を作らせてどれにするか決める事)を開く場面が見所の一つです。

この場面は、
原作も映画もほぼ同じ流れ。
痛快のひとこと。


ラストは、映画のような綺麗な終わり方もいいけど、
原作のように、落城まできっちり描いたほうが、私は好きですね。

個人的な感想ですが、
お城など建築に興味のある方は、原作の方が現場の雰囲気がよく分かると思います。

最盛期には数百人(もっとか!?)規模の現場(それこそ生死をかけた)が
完成が近づくと、次々と人がいなくなり、大工だけになる。


完成の喜びもあるが、静けさと寂しさに包まれた現場。


それにしても、あそこまで多くの人が、命をかけて作った建築物が、
何年ももたないで、焼失するなんて・・・・
やるせない。

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